2023年4月

帯状疱疹と鍼灸治療

最近、コロナ禍により精神的ストレスにより多くなり、免疫力の低下が若い人達にも増え、若年層(20代から40歳代)にも帯状疱疹の発症が多く見られようになりました。

原因は子供の頃に罹った水疱瘡が原因です。1度水疱瘡に罹ると治っても、体の背骨の神経の出るところ[神経節(前枝・後枝)]にウイルスが住み着きます。これが[水疱瘡ウイルス]の[抗原]となり、大体一生住み着きます。

原因は

普段、体内の[水疱瘡ウイルス]は、免疫の力により抑えられているが、ストレス、加齢、極度の疲労等により、空気中に浮遊している[水疱瘡ウイルス]が 再度、免疫が落ちた体内に侵入し神経節に隠れている水疱瘡ウイルスと反応[抗原抗体反応]して身体の半身皮膚分節(デルマトーム]上に発赤、水膨れ、痛み、時として激痛が走る。これが帯状疱疹(おび状、たて状)と言います。

出現場所

帯状疱疹ヘルペス出現の前兆として、1週間または2週間前より日夜、重い痛み、チクチクした痛みが続きます。症状には多種多様で発症前夜には激痛が走ることもあり、朝起きチクチクすると思い、身体を見たら赤い発赤が、多く出ている場合もあり、2~5個ぐらい線状又は塊で発赤が出ている事もあります。触れば痒いかチクチク下痛みであれば帯状疱疹です。高齢になれば身体の半身が発赤と水膨れで背中、横、前に帯状に出て、痒み及び激痛に見舞われる事もあります。

しかし、帯状疱疹ヘルペスは片側半身しか出ません。

頸椎(C1からC8)神経

首より上に帯状疱疹が発症すると、顔まわり、目の周り、頭上が帯状疱疹ヘルペスウイルスに侵されると、このウイルスは脳内を犯すことがあります。目の周りだと時として失明の恐れもあります。

※[帯状疱疹ヘルペスウイルス=水疱瘡ウイルス] [顔面神経麻痺ウイルス=単純ヘルペスウイルス]

胸椎(T1からT12)神経

胸椎神経支配領域はTh1~12神経で腕、脇から12肋骨周りに発症する。

腰椎仙骨(L1からS4)

主に臍(へそ)周りから骨盤周り半周に出ます。痛みは同様の経過です。 

又、L4,5より下に出る場合は大腿、下肢にも同様に発赤、水膨れ、痛み、激痛が走る。

鍼灸治療

帯状疱疹ヘルペスに侵され発赤、水膨れ、痛みが出ている神経領域、皮膚分節(デルマートム)を確定し、ヘルペスの出ている脊柱椎体外方で真横の神経節、皮膚分節前後に鍼を直刺(3cmから4cm)し置き針15分または低周波電気鍼15分間の治療を1回で痛みは半減します。週に2回程度の治療で早ければ2週間又は1ヶ月程度で寛解します。

 発症直後、3日以内が効果の出る治療日です、何故かといいますとウイルスが入り込み既存のウイルスと反応して皮膚分節内で抗原抗体反応を起こしている最中なら体内の免疫力を上げる鍼灸治療でで白血球の好中球の増加を計ればウイルスを追い出し撃退することができます。(鍼灸刺激による白血球左方移動)

最終更新:2023年4月14日